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一日の終わりは胃ろうで、ちょっと一杯。

胃ろうでもお酒が楽しめる

お酒ととろみ粉

30~50mLほどのお酒に市販のとろみ調整食品で
とろみをプラスしています。

障がい者支援施設「リエゾン笠間」(神奈川県横浜市栄区笠間)では胃ろうからアルコールの摂取も実施しています。

「胃ろうからお酒を注いでも大丈夫?」と驚かれるかもしれませんが、生活の場である「リエゾン笠間」では、入居者の方の希望に沿えるよう柔軟な対応を行っていました。


入居者のSさん(50代・男性)にとって夕食後の晩酌がなによりの楽しみ。30~50mlほどのお酒にとろみ剤を加えたものをシリンジで胃ろうに注入しています。Sさんのお気に入りのお酒は日本酒。日本酒以外にも、その日の気分によって梅酒などの果実酒も楽しんでいます。

以前は、炭酸を飛ばし、とろみをつけた状態のビールを口から摂取していましたが、嚥下機能が低下していくにつれ、誤嚥による発熱を起こすようになったため、胃ろうに注入する方式にシフトしていきました。

Sさんは、ほぼ毎日晩酌を楽しまれていますが、少しでも体調が優れない日は、お酒を控えています。
また、薬を服用している場合も、事前に主治医に確認するようにしています。


お酒ととろみ粉

大好きなお酒を注入してもらい気持ちよさそうな
表情を浮かべるSさん

大好きな日本酒を胃ろうに注入後、しばらくするとSさんの頬は、ほんのり桜色に。
お酒はSさんの心を健やかに保つための栄養剤になっているようです。