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簡単に自作できる簡易型スコープ洗浄器の紹介

簡単につくれる簡易内視鏡ケース

胃ろう内視鏡はベッドサイドや在宅の現場へ持ち出すことができる優れものです。でも問題は現場でのスコープ洗浄。過去にメーカー等でも試作されましたが市販には至ってないようです。
そこで自作できる簡易型スコープ洗浄器(洗浄チューブ)を紹介します。

作り方は簡単!用意するものはこれだけ!*

  1. GB胃瘻チューブ用送気アダプター
  2. シリコンチューブ
  3. 袋止めクリップ、医療器材ならクランプ栓もしくは三活(写真)

1と2を接続し、スコープを挿入固定、送気孔から消毒薬をシリンジで注入、3で栓をしてできあがり。

胃ろう内視鏡は、胃ろうを通して直接胃内に挿入されるので、挿入経路での汚染が少なく、また鉗子孔も無いので、高水準消毒薬(グルタラール)による消毒効果が期待できます**。
内視鏡使用後、中性洗剤で全体をよく洗い、付着している血液や粘液、タンパクなどを落としたうえで、胃粘液暴露された挿入部分をこのチューブタイプの簡易型洗浄機で消毒薬に浸します。チューブタイプなので消毒薬に浸漬した状態でも柔軟に携行できます。

さあ、ベッドサイドで洗浄消毒できる洗浄チューブを携えてアクティブに胃内観察しましょう。

※:GB胃瘻チューブ用送気アダプターは接続部が外径7~9.5㎜のテーパー状になっています。そこで用意するシリコンチューブは内径が5~7㎜程度のものを選びます。チューブ先には三活を使用すると消毒薬を注入する際に空気抜きができて便利ですが、こぼれないように先を少し持ち上げながら注入すれば袋止めクリップでも十分です。内視鏡が洗浄チューブから外れないように注意してください。

※※:胃ろう利用者の状態や内視鏡の使用環境などを考慮したうえで、医師の判断を仰いでください。携行使用が終了した時点で操作部を含めた内視鏡全体の洗浄・消毒薬浸漬(漏水テストを含む)をお勧めします。