胃ろうカテーテルは食後に洗浄を行わないでいると、交換後2~3週間くらいから汚れが次第に付着してきます。適切に管理をしていても6週間あたりから汚れが目立ってきます(個人差があります)。
バルーンタイプとバンパータイプの使用期間 | ||
バンパー型とバルーン型カテーテルの比較 |
カテーテルは主に高品質なシリコーンで作られていますが、やはり劣化は避けられません。そのため、一定の使用期間を迎えるとカテーテルの交換が必要になります。バンパー型では通常4~6か月間使用可能ですが、バルーン型はバンパー型よりも短い期間(1か月)での交換が必要です。
ちなみに、胃ろうカテーテルは日本の保険制度によって、価格が決められているため、どのメーカーの製品であっても医療費は同じです。
バンパー型カテーテルには、2種類の外し方があります。口から挿入した内視鏡(胃カメラ)を使って外す方法と、お腹の外から強く引っ張って一気に外す方法があります。固定され、抜けないようになっているものを外すため、取り外す際には大きな痛みが伴います。
バルーン型カテーテルはバルーン内の水を抜いてしまえば、引っかかりがなくなり、比較的スムーズに抜くことができ、バンパー型に比べて少ない痛みで取り外しができます。
新しいカテーテルを装着する際も外した時と同じような苦痛を伴います。バンパー型は抜けないように、強く押し込む際に痛みが走ります。バルーン型はカテーテル装着してから、胃の中でバルーンを膨らまして抜けないようにするため、少ない痛みで済みます。
スムーズな交換が可能なバルーン型カテーテルであっても、いくらかの苦痛(疼痛)が生じることがあります。それは写真①のように、カテーテル先端にしぼんだバルーンが被さり、そのシワが抜くときに体に引っかかってしまう場合です。また、挿入時においてもカテーテルの先端部の角が引っかかる場合も痛みの原因になります。
バルーン縮小時の状態 | ||
写真① | 写真② | |
縮んだときに皺になって しまい抵抗が生れる |
縮んだときに縦にヒダが できやすく、抵抗が減る |
「GB胃瘻バルーン」は写真②のように、先端部がペンシル形状になっているのでスムーズに挿入が出来ます。また、バルーンが縦ヒダになって傘のように折りたたまれるので、無痛的に抜くことが出来ます。しかも、挿入後はカテーテルの先端がバルーンの中に入ってしまうので、先端部で胃の粘膜を傷つける心配もありません。